この記事の結論
DeNAは10月4日の阪神戦に勝利し、2026年から導入されたCSファイナルの「2勝アドバンテージ」適用条件を回避しました。DeNAが巨人とのファーストステージを突破して阪神と戦う場合、阪神のアドバンテージは従来通り1勝。最大6試合、DeNAは実戦で4勝すれば日本シリーズへ進めます。まずは10月10日からの巨人戦を2勝して突破することが最初の条件です。
2026年からクライマックスシリーズに新ルールが入り、「1位球団とファーストステージ勝者が10ゲーム差以上」「ファーストステージ勝者の勝率が5割未満」のどちらかに当てはまると、1位球団に2勝のアドバンテージが与えられることになりました。
10月4日の阪神戦を前に、DeNAにはまだその新ルールが適用される可能性が残っていました。しかし最終戦に勝利したことで、その可能性は完全に消滅しました。
3試合制、先に2勝で突破
阪神のアドバンテージは1勝のみ
日本シリーズ進出
- DeNA勝利でCS新ルール「2勝アドバンテージ」の可能性が消滅
- 2026年から変わったCS新ルールとは?
- DeNAは最終戦勝利で勝率5割超も確定
- 阪神とのゲーム差も「10差以上」にはならない
- まずは巨人とのファーストステージ|10月10日から最大3試合
- ファーストステージは「引き分け」も巨人が有利
- 今季の巨人戦はほぼ互角|10月3日には東京ドームで勝利
- 巨人に勝てば10月14日から阪神とのファイナル
- 新ルール回避でDeNAはどれだけ楽になった?
- DeNAが日本シリーズへ行く条件はこれだけ
- 巨人戦で重要になる3つのポイント
- 阪神ファイナルはレギュラーシーズンの苦戦をリセットできるか
- 2024年の「3位から日本一」を再現できるか
- CS新ルール自体がなくなったわけではない
- まとめ|まず巨人、勝てば阪神は1勝アドバンテージだけ
DeNA勝利でCS新ルール「2勝アドバンテージ」の可能性が消滅
10月4日の試合前、阪神とDeNAのゲーム差は8.0でした。
2026年のCS新ルールでは、1位球団とファーストステージ勝者のレギュラーシーズンゲーム差が10ゲーム差以上になった場合、1位球団に2勝のアドバンテージが与えられます。
阪神はDeNA戦を含めて残り4試合あったため、10月4日に阪神が勝ち、その後も好成績を続ければ10ゲーム差以上へ広がる可能性がありました。
しかしDeNAが直接対決に勝利。試合前の8ゲーム差は縮まり、阪神が残り試合をすべて勝っても10ゲーム差には届かなくなりました。
単なるレギュラーシーズン最終戦の勝利ではありません。DeNAがファイナルへ進んだときに「阪神が最初から2勝持っている」という最悪の条件を消した勝利でした。
2026年から変わったCS新ルールとは?
NPBは2026年からクライマックスシリーズ・ファイナルステージのルールを改定しました。
基本ルールは従来通り、1位球団に1勝のアドバンテージを与え、最大6試合で先に4勝した球団が日本シリーズへ進みます。
ただし、次のどちらかに該当した場合だけ新ルールが適用されます。
| 条件 | ファイナルの方式 |
|---|---|
| 通常 | 1位に1勝/最大6試合/4勝先取 |
| 10ゲーム差以上 | 1位に2勝/最大7試合/5勝先取 |
| FS勝者が勝率5割未満 | 1位に2勝/最大7試合/5勝先取 |
10ゲーム差以上なら2勝アドバンテージ
1位球団とファーストステージ勝者のレギュラーシーズンゲーム差が10以上なら、1位球団は最初から2勝を持ってファイナルを開始します。
勝率5割未満のチームが勝ち上がっても2勝
3位球団が借金を抱えたままCSへ進み、ファーストステージを勝ち上がった場合にも2勝アドバンテージが適用されます。
DeNAは最終戦勝利で勝率5割超も確定
10月3日時点のDeNAは70勝69敗3分、勝率.504。10月4日の阪神戦がレギュラーシーズン最終戦でした。
この試合に勝ったことで、最終成績は71勝69敗3分、勝率.507。勝率5割未満の条件にも該当しません。
143試合/71勝69敗3分/勝率.507
3位でクライマックスシリーズへ
しかもこの71勝69敗3分、勝率.507という数字は、3位から日本一になった2024年のDeNAとまったく同じです。
2024年のDeNAはこの成績で3位からCSへ進み、阪神、巨人を破って日本シリーズへ進出。そのまま26年ぶりの日本一になりました。2026年も偶然、同じ勝敗数・勝率でポストシーズンへ入ります。
阪神とのゲーム差も「10差以上」にはならない
10月4日の試合前は阪神とDeNAが8ゲーム差。
DeNAが直接対決で勝ったことで差は縮まりました。DeNAは全日程終了。阪神には残り試合がありますが、そこから全勝してもDeNAとのゲーム差が10以上になることはありません。
つまり、DeNAがファイナルへ進めば阪神のアドバンテージは1勝で確定です。
まずは巨人とのファーストステージ|10月10日から最大3試合
DeNAは3位なので、まず2位・巨人とのファーストステージを戦います。
| 日付 | 試合 | 対戦 |
|---|---|---|
| 10月10日 | 第1戦 | 巨人 vs DeNA |
| 10月11日 | 第2戦 | 巨人 vs DeNA |
| 10月12日 | 第3戦 | 巨人 vs DeNA |
| 10月13日 | 予備日 | - |
NPBの規定では、ファーストステージは2位と3位の3試合制。先に2勝した球団がファイナルへ進みます。
すべて2位球団がホームなので、2026年は巨人の本拠地で行われます。
ファーストステージは「引き分け」も巨人が有利
短期決戦で特に注意したいのが引き分けです。
3試合を終えて両球団の勝利数が同じ場合、レギュラーシーズン上位の2位球団が勝者になります。
たとえば1勝1敗1分なら、勝利数は1対1。この場合は2位・巨人がファイナル進出です。DeNAは明確に巨人より多く勝つ必要があります。
今季の巨人戦はほぼ互角|10月3日には東京ドームで勝利
10月4日の試合前時点で、DeNAは巨人に12勝13敗。1つ負け越しています。
ただし10月3日の東京ドームではDeNAが5-2で勝利。CS直前に同じ球場で勝てたことは、短期決戦へ向けて悪くない材料です。
レギュラーシーズンの対戦成績を見る限り、大きな力の差があるカードではありません。
巨人に勝てば10月14日から阪神とのファイナル
ファーストステージを突破すると、10月14日から1位・阪神とのファイナルステージです。
| 日付 | ファイナル | 条件 |
|---|---|---|
| 10/14 | 第1戦 | 阪神は1勝アドバンテージで開始 |
| 10/15 | 第2戦 | - |
| 10/16 | 第3戦 | - |
| 10/17 | 第4戦 | - |
| 10/18 | 第5戦 | 必要な場合 |
| 10/19 | 第6戦 | 必要な場合 |
| 開始 | 方式 | 阪神ADV |
|---|---|---|
| 10/14 | 最大6試合 | 1勝 |
通常ルールなので、阪神には最初から1勝。アドバンテージを含めて先に4勝したチームが日本シリーズへ進みます。
新ルール回避でDeNAはどれだけ楽になった?
「1勝と2勝で、そんなに違うの?」と思うかもしれません。
かなり違います。
| 方式 | 阪神の開始時点 | DeNAが必要な実戦勝利 | 最大試合数 |
|---|---|---|---|
| 通常 | 1勝 | 4勝 | 6試合 |
| 新ルール適用 | 2勝 | 5勝 | 7試合 |
2勝アドバンテージなら、DeNAは阪神相手に実戦で5勝しなければなりません。
今回はそれを回避できたため、実戦4勝で日本シリーズへ進めます。短期決戦で「あと1勝」がどれほど重いかを考えると、今日の勝利の価値はかなり大きいです。
DeNAが日本シリーズへ行く条件はこれだけ
同じ勝利数では巨人が勝ち上がるため注意
阪神は1勝アドバンテージ
巨人戦で重要になる3つのポイント
第1戦を取れるか
3試合制では初戦の比重が非常に大きくなります。3位のDeNAは引き分けが実質的に不利なので、初戦を取れば一気に突破へ近づきます。
先発だけでなくブルペン総力戦
ファーストステージは最大3試合。レギュラーシーズンのように1週間単位で投手運用を考える必要はありません。調子の良いリリーフを惜しまず投入する短期決戦型の継投が重要になります。
東京ドームで長打を生かせるか
短期決戦では一発で流れが変わります。牧秀悟、筒香嘉智、佐野恵太ら中軸の長打が出れば、DeNAらしい勝ち方に持ち込めます。
阪神ファイナルはレギュラーシーズンの苦戦をリセットできるか
10月4日の試合前まで、DeNAは阪神に11勝13敗。阪神がやや勝ち越していました。
それでも今日の最終戦で勝ち、2勝アドバンテージの可能性まで消したことは心理的にも大きいでしょう。
ファイナルはレギュラーシーズンとは別物です。先に点を取る、終盤まで接戦に持ち込む、相手の勝ちパターンへ入る前にリードする。こうした1試合単位の戦いになります。
2024年の「3位から日本一」を再現できるか
ベイスターズファンなら、やはり2024年を思い出します。
2024年のDeNAは3位からクライマックスシリーズへ進出。ファーストステージで2位・阪神を2勝0敗で突破し、ファイナルでは1位・巨人との最終戦までもつれる激闘を制しました。
その勢いのまま日本シリーズでもソフトバンクを破り、26年ぶりの日本一。
2024年:71勝69敗3分・勝率.507
2026年:71勝69敗3分・勝率.507
同じ3位。同じ勝敗数。同じ勝率。偶然とはいえ、ファンとしては「もう一度」を期待したくなる数字です。
CS新ルール自体がなくなったわけではない
ここは言葉として注意が必要です。
2026年から導入された「2勝アドバンテージ」の新ルールそのものが廃止されたわけではありません。
DeNAが勝利したことで、DeNAがファーストステージを勝ち上がった場合には適用条件を満たさなくなったという意味です。
今後のシーズンや、別の組み合わせで条件を満たせば2勝アドバンテージは適用されます。
まとめ|まず巨人、勝てば阪神は1勝アドバンテージだけ
10月4日の勝利は、レギュラーシーズン最終戦を白星で終えただけではありません。
DeNAは71勝69敗3分、勝率.507でフィニッシュ。勝率5割未満を回避し、阪神とのゲーム差10以上の可能性も消滅。ファイナルへ進んでも、阪神のアドバンテージは1勝だけです。
・10月10日から巨人とファーストステージ
・先に2勝すれば突破
・引き分けを含み勝利数が並ぶと巨人が勝者
・巨人に勝てば10月14日から阪神戦
・阪神のアドバンテージは1勝
・DeNAは実戦4勝で日本シリーズへ
そして偶然にも、2024年に3位から日本一になったときと同じ「71勝69敗3分・勝率.507」。
まずは巨人。そこを突破すれば阪神。2026年の下克上への道が、いよいよ始まります。
・NPB.jp「2026年 セ・パ クライマックスシリーズについてのお知らせ」
・NPB.jp「2026年度 セントラル・リーグ クライマックスシリーズ日程」
・NPB.jp「2026年度 セ・パ公式戦 勝敗表」
・日刊スポーツ「阪神 ドローならCS新ルール適用されず」
・NPB.jp「2024セ・リーグ回顧」「2024セCSファイナルS回顧」
※CS新ルールそのものが廃止されたわけではありません。DeNAが勝ち上がった場合の「2勝アドバンテージ」適用条件が、10月4日の勝利で消滅したという意味です。

