DeNAベイスターズ2026年シーズン総括|相川新監督の采配、世紀のトレード、終盤の猛追まで振り返る

球団・チーム情報

2026年のDeNAを一言で言うなら

相川亮二新監督のもとで始まった2026年は、開幕4連敗、牧秀悟の離脱、交流戦11位、正捕手・山本祐大を放出する異例の大型トレードなど、前半戦は苦しい出来事の連続でした。それでも尾形崇斗・井上朋也、新外国人エンカーナシオン、若手投手が戦力となり、牧も復帰後に30本塁打へ到達。9月には8連勝を記録し、最終的に71勝69敗3分・勝率.507の3位でCSへ進みました。数字だけを見れば2024年と同じ。しかし、その中身はまったく違う「作り直しの1年」でした。

2026年の横浜DeNAベイスターズは、とにかく出来事の多いシーズンでした。

三浦大輔監督から相川亮二監督へ。開幕から「1番・牧」「固定しない勝ちパターン」「攻める走塁」など新しい考え方を打ち出した一方、結果はすぐにはついてきませんでした。

主力の故障、交流戦での大失速、山本祐大の電撃トレード。普通ならチームが崩れてもおかしくない流れです。

それでも夏場から新戦力が台頭し、9月に一気に加速。最後は5年連続のCS進出を決め、最終戦では阪神にサヨナラ勝ち。CS新ルールの「2勝アドバンテージ」まで回避しました。

  1. 2026年DeNAはどんなシーズンだった?最終成績は71勝69敗3分
  2. 相川亮二新監督の1年目|「継承と進化」で始まった2026年
  3. 「1番・牧」は相川采配の象徴だった
  4. 固定しない勝ちパターン|複数守護神という新しいブルペン運用
  5. 攻める走塁も相川イズム|失敗しても勝負をかける
  6. 開幕4連敗|新監督の船出はいきなり苦しかった
  7. 牧秀悟離脱|チームの中心を失った春
  8. 5月12日の「世紀のトレード」|正捕手・山本祐大を放出
    1. なぜ山本祐大を出したのか
  9. 尾形崇斗が先発で定着|大型トレードは結果につながった
  10. 井上朋也も終盤に存在感|将来の右の大砲として期待
  11. 牧秀悟復帰戦|7点差を追いついた6月4日の夜
  12. それでも交流戦で大失速|5勝13敗・11位
  13. 相川監督は7月に「変えた」|若手と再編で巻き返し
  14. 6月に大型補強|ビドとエンカーナシオンを獲得
  15. エンカーナシオンが大当たり|62試合で打率.293、11本塁打
  16. フロントの「データ野球」は本当にあった?
    1. 確認できるのは「分析・戦術部門を細分化している」こと
    2. 相川監督自身もデータ的な発想を積極的に採用
  17. 若手投手の台頭|苦しい前半戦が新戦力を生んだ
  18. 度会隆輝がチーム最多128安打|新しい打線の軸へ
  19. 牧秀悟は復帰後に覚醒|初の30本塁打へ
  20. 9月の猛追|4年ぶり8連勝で一気にCS圏を固める
  21. 9月22日、牧30号で5年連続CS進出決定
  22. 相川監督の采配は成功だった?評価は「前半×、後半○」
    1. 良かった点
    2. 課題だった点
  23. フロントの補強は成功だった?2026年はかなり攻めた1年
  24. 2026年のMVP候補は誰?
  25. なぜ優勝争いには届かなかったのか
  26. それでも2026年は「来季につながるシーズン」だった
  27. 最終戦まで意味があった|阪神にサヨナラ勝ちでCS新ルールも回避
  28. まとめ|相川DeNA1年目は「未完成の再構築」だった

2026年DeNAはどんなシーズンだった?最終成績は71勝69敗3分

DeNAは143試合を戦い、71勝69敗3分、勝率.507。セ・リーグ3位でレギュラーシーズンを終えました。

試合 勝 敗 分 勝率 順位
143 71 69 3 .507 3位

不思議なのは、この数字が2024年とまったく同じことです。

2024年も71勝69敗3分、勝率.507で3位。その年はCSを勝ち上がり、最後は日本一まで到達しました。

2024年と2026年は「同じ数字、違うシーズン」
2024年は三浦監督のもとで完成度を高めながら最後に日本一へ。2026年は相川新監督のもとで戦力を組み替え、新しい戦い方を探しながら3位へ。最終成績は同じでも、そこへたどり着く過程はまったく違いました。

相川亮二新監督の1年目|「継承と進化」で始まった2026年

相川監督は就任会見で、三浦前監督が築いたチームを「継承・進化させたい」と話していました。

2026年のスローガンは「BE A TEAM, WIN IT ALL」。選手、スタッフ、ファン、横浜の街まで含め、全員で一つのTEAMになるという考え方です。

就任前から相川監督は「いいものは全部取り入れたい」と話し、日本野球の良さとMLB的な考え方を融合する姿勢を示していました。

相川監督が開幕前に示していた主な考え方
・一番いい打者に多く打席を与える
・勝ちパターンを固定しすぎない
・相手打順に応じたブルペン運用
・状況判断型の走塁
・「つなぎまくって得点する」攻撃

「1番・牧」は相川采配の象徴だった

相川監督の1年目を象徴したのが、開幕からの「1番・牧秀悟」です。

考え方は明確でした。

「一番いい打者にできるだけ多く打席を与える」。相川監督は、1番と4番では年間でおよそ50打席の差が生まれると説明し、その分だけヒットや本塁打の機会が増えると考えていました。

開幕戦では、その牧がいきなり初回先頭打者本塁打。球団では65年ぶりとなる開幕先頭打者アーチで、新しい相川野球を象徴するスタートになりました。

「1番牧」は単なる奇策ではなかった
打順の常識を崩すためではなく、「最も打力の高い選手の打席数を増やす」という考え方が背景にありました。セイバーメトリクス的な発想を、日本の打順文化へ取り込もうとした采配の一つです。

固定しない勝ちパターン|複数守護神という新しいブルペン運用

もう一つの大きな特徴が、リリーフの固定を避ける「複数守護神」構想でした。

相川監督は開幕前、7回・8回・9回を固定せず、試合展開や相手打順に応じて勝ちパターンを使い分ける考えを示しています。

「9回だから一番強い投手」という固定観念ではなく、相手の中軸が8回に来るならそこへ最も強い投手を当てる。MLBでもよく見られる発想です。

シーズンを通して常に理想通り機能したわけではありませんが、相川DeNAの「固定しすぎない」という方向性ははっきりしていました。

攻める走塁も相川イズム|失敗しても勝負をかける

春季キャンプから目立ったのが、積極的な走塁です。

オープン戦では、通常なら帰塁を優先する場面でも「一か八か」で次塁を狙わせるサインを出すケースがありました。

河田雄祐コーチも「面白い発想」と評価。結果だけでなく、ベンチと選手が狙いを共有したうえで失敗を恐れず勝負することが重視されました。

開幕4連敗|新監督の船出はいきなり苦しかった

ただし、結果は簡単についてきませんでした。

開幕からヤクルトに敗れ、その後も勝てず、3月31日の阪神戦で3年ぶりとなる開幕4連敗。

相川監督の初勝利は5戦目の4月1日。阪神に4-1で勝ち、ようやく新監督としての1勝を手にしました。

開幕直後の課題
安打は出ても得点につながらない。残塁が多く、「どう得点するか」が大きなテーマになりました。開幕4連敗時の阪神戦でも、DeNAは相手を上回る10安打を放ちながら1得点でした。

その後は6連勝などで持ち直し、3・4月は13勝13敗まで戻しました。

相川監督の1年目は、最初から「新しい野球が成功した」というシーズンではなく、試しながら修正するシーズンでした。

牧秀悟離脱|チームの中心を失った春

4月下旬、牧が右太もも裏の肉離れで離脱しました。

「1番・牧」という新しい攻撃の中心を任されていた選手の離脱は、打線だけでなく相川監督の構想そのものに大きな影響を与えました。

約40日間、チームは牧を欠いて戦うことになります。

5月12日の「世紀のトレード」|正捕手・山本祐大を放出

2026年最大級の衝撃だったのが、5月12日の大型トレードです。

DeNAは正捕手として活躍していた山本祐大をソフトバンクへ放出。交換で尾形崇斗投手と井上朋也内野手を獲得しました。

DeNA→ソフトバンク ソフトバンク→DeNA
山本祐大 捕手 尾形崇斗 投手
- 井上朋也 内野手

山本は2024年にベストナインとゴールデングラブを獲得した主力捕手。2026年も捕手陣で最多の28試合に出場していました。

シーズン中に主戦捕手を出すだけでも異例。しかも1対2の交換です。

なぜ山本祐大を出したのか

球団は理由を明確に説明しています。

補強ポイントだった「軸になる先発投手」と「将来の主軸候補となる右の大砲」を獲得できるからです。

尾形は150キロ台後半のストレートと奪三振能力。井上は逆方向にも長打を打てる若い右の強打者。

目先だけでなく、2026年後半からその先まで考えたフロント主導の大きな決断でした。

尾形崇斗が先発で定着|大型トレードは結果につながった

尾形は移籍後、DeNAで先発投手として起用されました。

最終的には17試合、6勝3敗、防御率3.32、86回2/3、87奪三振。

登板 勝敗 投球回 奪三振 防御率
17 6勝3敗 86回2/3 87 3.32

「先発投手が欲しい」という球団の狙いに対し、シーズン中に獲得した尾形がそのままローテーションへ入った形です。

トレード直後には賛否が大きかったものの、少なくとも2026年のDeNAにとって、尾形獲得は大きな補強になりました。

井上朋也も終盤に存在感|将来の右の大砲として期待

井上朋也も後半戦に一軍へ上がり、9月には2試合連続本塁打を記録。

大型トレードが発表された時点では「正捕手を出してまで取る必要があったのか」という疑問もありましたが、尾形だけでなく井上も一軍でインパクトを残しました。

このトレードは、2026年だけで評価が終わるものではありません。井上が今後中軸へ育つかどうかで、本当の評価はさらに変わっていきます。

牧秀悟復帰戦|7点差を追いついた6月4日の夜

6月4日、牧が約40日ぶりに一軍へ復帰。

楽天戦で「2番・二塁」で先発しました。

試合は8回途中まで1-8。7点差という絶望的な展開でした。

ところが8回、復帰した牧が適時打。打線がつながり、同じ回にもう一度牧へ打席が回ると、再び適時打。

DeNAは7点差を追いつき、9回にサヨナラ勝ちしました。

牧の復帰戦は2026年を象徴する試合の一つ
離脱していた主力が戻り、その選手を中心に7点差をひっくり返す。前半戦で苦しんでいたチームが「まだ終わっていない」と感じさせた試合でした。

それでも交流戦で大失速|5勝13敗・11位

牧復帰で一気に流れが変わるかと思われましたが、現実は厳しいものでした。

交流戦は5勝13敗、11位。

チーム防御率は12球団ワーストの4.76。1試合平均得点も3.6点にとどまりました。

相川監督自身も、パ・リーグとの対戦を振り返り「采配も含めて、もう一つ思い切りを出せなかった」と反省しています。

6月の月間成績は4勝15敗。シーズン最大の底でした。

6月終了時の苦境
交流戦5勝13敗/月間4勝15敗/借金は二桁へ。新監督1年目のDeNAは、優勝争いどころかCS圏内へ戻ることさえ簡単ではない状況になりました。

相川監督は7月に「変えた」|若手と再編で巻き返し

7月、相川監督は「変えたことは事実です」と話しています。

細かな内容は明かしていませんが、選手の入れ替え、起用法、戦い方に修正を加えました。

6月の4勝15敗から、7月は12勝9敗1分。8月は15勝10敗まで持ち直します。

当初「8月、9月に勝負できるチームに」と考えていたという相川監督。前半の借金が大きすぎたため予定より早く勝負をかける形になりましたが、チームは徐々に上向きました。

6月に大型補強|ビドとエンカーナシオンを獲得

6月12日、DeNAはオスバルド・ビド投手とヘラル・エンカーナシオン外野手の獲得を発表しました。

シーズン途中で投打に外国人を補強する積極策です。

特にエンカーナシオンは、加入後すぐに打線の中核へ入りました。

エンカーナシオンが大当たり|62試合で打率.293、11本塁打

エンカーナシオンは62試合に出場し、打率.293、11本塁打、38打点。

試合 打率 本塁打 打点 長打率
62 .293 11 38 .498

途中加入でこの数字は十分に成功と言えます。

右の長打者という、当時のDeNAに足りなかった部分を埋め、牧や佐野らと並ぶ怖い打者になりました。

フロントの「データ野球」は本当にあった?

2026年のDeNAについて、「フロント主導のデータ野球」「現場よりデータ部門の意向が強い」といった見方もありました。

ただし、ここは噂と確認できる事実を分ける必要があります。

確認できるのは「分析・戦術部門を細分化している」こと

NPB公式の2026年スタッフ一覧を見ると、DeNAには「打撃戦術」「投手戦術」「守備走塁戦術」「コーディネーター」「スコアラー」といった役職が細かく配置されています。

従来型の「打撃コーチ」「投手コーチ」だけではなく、分析や戦術設計を明確に役割分担している組織です。

相川監督自身もデータ的な発想を積極的に採用

1番牧、相手打順に合わせたブルペン運用、状況判断型の走塁などを見ると、相川監督自身が従来のセオリーだけに縛られず、データや効率を重視していたことは確かです。

「フロントが采配を決めていた」とまでは言えない
球団がデータ活用を重視し、分析部門を細分化していることは確認できます。ただし、フロントが相川監督の打順や継投を直接指示していたという事実は公表されていません。そこは推測で断定しない方が正確です。

若手投手の台頭|苦しい前半戦が新戦力を生んだ

2026年は故障者や不調者が多かった一方、その穴を若手投手が埋めました。

篠木健太郎、深沢鳳介、島田舜也、片山皓心らが一軍で登板し、前半戦だけでも複数の日本人投手がプロ初勝利を記録しました。

片山は8試合で3勝2敗、防御率2.64。岩田将貴も27試合、防御率2.22と結果を残しています。

「想定していた選手がいない中で新しい戦力が出てきた」と相川監督も評価しました。

度会隆輝がチーム最多128安打|新しい打線の軸へ

野手では度会隆輝が133試合に出場し、打率.274、128安打、9本塁打、51打点。

128安打はチーム最多で、セ・リーグでも5位。

出場機会が減る時期もありましたが、シーズンを通せば打線の中心に近づいた1年でした。

試合 安打 打率 本塁打 打点
133 128 .274 9 51

牧秀悟は復帰後に覚醒|初の30本塁打へ

2026年の野手MVP候補を1人挙げるなら、やはり牧秀悟です。

故障で約1カ月離脱しながら、107試合で打率.280、30本塁打、75打点、出塁率.361、長打率.563。

試合 打率 本塁打 打点 長打率
107 .280 30 75 .563

9月22日の中日戦では、キャリアハイとなる30号2ラン。チームの5年連続CS進出を決める試合で先制弾を放ちました。

本人も「けがもありながら30本に到達できたのは自信になる」と振り返っています。

9月の猛追|4年ぶり8連勝で一気にCS圏を固める

2026年DeNAの最大の見せ場は9月でした。

9月9日のヤクルト戦から連勝を開始し、17日のヤクルト戦まで8連勝。

4年ぶりの8連勝で、9月以降の8連勝は43年ぶりでした。

この連勝中、9月13~15日の巨人3連戦では、

日付 結果
9月13日 DeNA 5-0 巨人
9月14日 DeNA 4-3 巨人
9月15日 DeNA 13-2 巨人

と3連勝。

CSを争う直接のライバルを3日連続で倒したことが、終盤の順位争いで非常に大きな意味を持ちました。

9月22日、牧30号で5年連続CS進出決定

9月22日の中日戦。

勝てばCS進出が決まる一戦で、牧が初回に30号2ラン。

東克樹も12勝目を挙げ、DeNAは7-3で勝利。5年連続のCS進出を決めました。

序盤に離脱した牧が、最後は30号でポストシーズン進出を決める。2026年を象徴する流れでした。

相川監督の采配は成功だった?評価は「前半×、後半○」

相川監督1年目を単純に成功・失敗で分けるのは難しいです。

良かった点

  • 固定観念に縛られない打順と継投
  • 若手に一軍のチャンスを与えた
  • 大型トレード後のチーム再構築
  • 7月以降に戦い方を修正した
  • 9月にピークを持ってきた

課題だった点

  • 開幕4連敗
  • 交流戦5勝13敗
  • 6月4勝15敗まで崩れた
  • 継投や打順が試行錯誤になった時期が長い
  • 優勝争いへ戻るには前半の借金が大きすぎた
相川監督自身が語った2026年
「8、9月に勝負できるチーム」を想定していた一方、5月・6月に大きなマイナスを作ってしまった。その借金が最後まで響いた。しかし、7月から戦い方を変え、夏から秋にかけて結果を伸ばした点は1年目の大きな収穫でした。

フロントの補強は成功だった?2026年はかなり攻めた1年

2026年のフロントは、かなり積極的でした。

  • 主戦捕手・山本祐大を出して尾形+井上を獲得
  • 6月にビド、エンカーナシオンを補強
  • シーズン途中でもポジションや役割にこだわらず戦力を動かした

「シーズン中にそこまで動くのか」と驚く補強が多かった一方、尾形は6勝、エンカーナシオンは11本塁打。井上も終盤に長打力を見せました。

結果だけを見れば、途中補強が終盤の猛追を支えたのは間違いありません。

2026年のMVP候補は誰?

候補 2026年の主な実績
牧秀悟 打率.280・30本・75打点
東克樹 12勝・防御率2.40・120奪三振
エンカーナシオン 途中加入で打率.293・11本・38打点
尾形崇斗 移籍後先発で6勝3敗・防御率3.32
度会隆輝 チーム最多128安打

個人的には、故障離脱がありながら30本塁打へ到達し、終盤の勝負どころでチームを引っ張った牧を最有力に挙げたいところです。

なぜ優勝争いには届かなかったのか

最後は勢いのあるチームになりましたが、リーグ優勝争いへ戻るには遅すぎました。

最大の原因は前半戦です。

  • 開幕4連敗
  • 5月10勝14敗2分
  • 交流戦5勝13敗
  • 6月4勝15敗
  • 牧など主力の故障
  • 外国人・先発陣の入れ替わり

7月以降のチームだけを見れば上位争いできる力はありました。

しかし143試合のペナントレースでは、春と初夏の借金も同じ1敗です。

2027年への最大の課題
「終盤に強いチーム」から、「開幕から大崩れしないチーム」へ。2026年の後半戦で見せた戦力を、来季は4月から出せるかがリーグ優勝への最大のテーマです。

それでも2026年は「来季につながるシーズン」だった

優勝はできませんでした。

ただし、2026年に生まれたものは少なくありません。

  • 牧が30本塁打の大台へ
  • 度会が128安打
  • 尾形が先発ローテへ
  • 井上朋也が終盤に長打力を見せた
  • エンカーナシオンという中軸候補を獲得
  • 片山、岩田ら新しい投手が台頭
  • 相川監督が前半の失敗から戦い方を修正

三浦政権の戦力をそのまま使っただけのシーズンではありません。

選手も戦術も途中で大きく入れ替えながら、最後はCSまでたどり着いた。そこが2026年の大きな意味だと思います。

最終戦まで意味があった|阪神にサヨナラ勝ちでCS新ルールも回避

10月4日の最終戦は阪神戦。

平良拳太郎が6回1失点と好投し、1-1のまま終盤へ。DeNAは最後にサヨナラ勝ちし、今季を白星で締めくくりました。

この1勝には大きな意味がありました。

2026年からのCS新ルールでは、1位とのゲーム差が10以上になるとファイナルステージで1位球団に2勝のアドバンテージが与えられます。

DeNAが最終戦に勝ったことで、この条件を回避。巨人とのファーストステージを突破した場合でも、阪神のアドバンテージは従来通り1勝のままです。


関連記事|DeNA勝利でCS「2勝アドバンテージ」消滅!
巨人とのファーストステージから阪神とのファイナル、日本シリーズ進出までの条件を詳しく整理しています。

まとめ|相川DeNA1年目は「未完成の再構築」だった

2026年のDeNAは、きれいな成功物語ではありませんでした。

開幕4連敗。牧離脱。交流戦5勝13敗。6月4勝15敗。正捕手の大型トレード。

新監督1年目としては、かなり苦しい材料が重なりました。

それでも、相川監督は途中で戦い方を変え、フロントも積極的に補強。尾形、井上、エンカーナシオンら新戦力が加わり、牧も復帰後に30本塁打まで伸ばしました。

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・若手投手の台頭
・9月8連勝
・71勝69敗3分
・5年連続CS進出

最後は2024年と同じ71勝69敗3分、勝率.507。

ただし2024年と同じチームではありません。

相川監督の采配、フロントの補強、新しい選手の台頭を通して、シーズン途中で作り直されたチームです。

2026年は完成したシーズンではなく、2027年へ向けた再構築の1年だった――。そう振り返るのが、いちばんしっくりくるシーズンだったのではないでしょうか。

主な確認資料
・NPB.jp「2026年度 横浜DeNAベイスターズ チーム成績・個人成績」
・横浜DeNAベイスターズ「山本祐大選手と尾形崇斗選手、井上朋也選手のトレードについて」
・横浜DeNAベイスターズ「ビド選手、エンカーナシオン選手 契約・入団記者会見」
・日刊スポーツ「相川新監督 1番牧」「牧秀悟復帰戦」「9月8連勝」「牧30号・CS進出」ほか
・スポニチ「相川監督 複数守護神プラン」「開幕4連敗」ほか
・Full-Count「ヨコハマ・アイ」相川監督インタビュー
※「フロント主導のデータ野球」については、公表されている組織体制・相川監督の発言・戦術から確認できる範囲で整理し、采配への直接介入など未確認情報は断定していません。
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