小学校入学前の無料プリントは、「どのサイトがよいか」だけでなく、今の子どもが取り組みやすい一枚を選ぶことが大切です。ひらがな、数字、迷路を全部そろえる必要はありません。まず、読むことが好きなのか、線を引くことが好きなのかを見てみましょう。
先に結論
鉛筆に慣れていなければ運筆や簡単な迷路、文字に興味があれば名前の文字探し、数が好きなら少ない数を数える一枚から始めます。配布ページで規約と用紙設定を確認し、最初は一枚だけ印刷しましょう。5~10分は取り組み方の一例で、毎日のノルマや発達の基準ではありません。
無料プリントを探せる配布元と、最初の一枚
2026年9月23日に配布ページを確認した例です。サイト全体を一度に使うより、子どもの興味に合う一種類から選ぶと迷いません。下のリンクは教材の案内ページへつないでいます。教材画像やPDFをこの記事で再配布するものではありません。
| 配布元 | 探せる内容の例 | 最初に見るところ |
|---|---|---|
| みみねこ日誌・入学準備プリント | 運筆・迷路、読み書き、数字 | 見本と使用上のお願い。未作成の項目もあるため実際の配布分を確認 |
| ぷりんときっず・なぞり書き | 文字を書く前の線なぞり | 線の長さや形。ひらがな・数字練習への案内もある |
| こどもプリント・幼児プリント | 運筆、迷路、ひらがな、数字 | 年齢表示だけでなく見本の難しさを確認 |
| かえるプリント・ひらがなめいろ | 文字を探す迷路と、なぞり練習 | 文字探しも含むため、線をたどるだけの迷路とは区別 |
選ぶときは、線の細かさ、問題の数、説明の長さを見ます。同じ「幼児向け」でも、鉛筆で道をたどるだけの課題と、読んで判断する課題では負担が異なります。年齢に合うからと難しい方へ進めず、子どもが「これならやってみたい」と思える見本を一緒に探してください。
無料でも、印刷代は別にかかる
教材が無料でも、用紙やインク、外部サービスでの印刷には費用がかかります。大量に準備する前に一枚を試し、線の濃さや文字の大きさを確認するほうが無駄を減らせます。プリンターがない家庭は、紙を使わない遊びも選択肢に入れて構いません。
ひらがな・数字・迷路は、今できる動作から選ぶ

| 今の様子 | 試す内容 | 難しいときの戻り方 |
|---|---|---|
| 鉛筆を動かすことにまだ慣れていない | 太い短い線、曲がり角の少ない迷路 | 指で道をたどる、自由に線を描く |
| 看板や自分の名前の文字を気にする | 同じ文字探し、好きな一文字のなぞり | 書かずに指さす、声に出して読む |
| 物を数えることが好き | 1~3など少ない数の絵を数える | 実物を一つずつ動かして数える |
| 遊びなら取り組む | 迷路、ぬりえ、簡単な点つなぎ | 点の数を減らした別教材や、分岐の少ない物を選ぶ |
表の数や順番は家庭で選ぶための例です。「ここまでできないと入学できない」という基準ではありません。読める文字が多くても書く動作が疲れる子、数字を書けても数と量を結び付けることに迷う子など、課題によって得意なことは異なります。
ひらがなは「読む」と「書く」を分ける
名前を読めることと、見本を見て書けることは同じではありません。書くことが難しい日は、同じ文字を探すだけでもよいでしょう。紙の上で覚えた字を絵本や持ち物の名前から見つけると、何のための文字かを話すきっかけにもなります。
なぞり書きを選ぶなら、一文字の大きさと練習欄の数を見ます。小さなマスが一面に並ぶ紙より、少ない文字を大きくなぞれる紙のほうが取り組みやすい場合があります。書き順を伝えるときも、一度に多くの訂正をせず、見本を一回示してから様子を見ましょう。
数字は、唱えることと量を確かめることを分ける
1から10まで言えても、絵を一つずつ対応させて数えるのは別の課題です。まず少ない数の大きな絵を選び、一つを指さして一つ数えるところから試します。紙で分かりにくければ、大きめの積み木など普段の遊び道具へ戻れます。
書く練習と数える練習を同時に求める必要はありません。数字の形で手が止まっているのか、いくつあるかで迷っているのかを分ければ、次に選ぶ紙を絞りやすくなります。
迷路も、道の幅と分岐の数で難しさが変わる
単純な一本道と、行き止まりが多い迷路では考える量が違います。運筆が目的なら道幅の広い物、道を考えることが好きなら分岐のある物、文字にも関心があるなら文字探しを組み合わせた物というように選びます。
途中ではみ出した線を全部消すより、終わりまでたどれたかを一緒に確認します。次回も同じ紙をしたがるなら繰り返して構いません。毎回難しくする必要はなく、本人が別の課題に興味を持ったときに変えてみましょう。
ダウンロードから印刷までの手順

- 配布元の案内ページを開き、利用規約と教材見本を確認する。
- 教材に対応したダウンロードリンクを選ぶ。広告のダウンロード表示と混同しない。
- 開いたPDFのページ数、用紙サイズ、縦横を確認する。
- 印刷プレビューで端が切れていないかを見て、一枚だけ出力する。
- 見本と比べて、文字や線の濃さ、問題や答えの欠けがないかを大人が確認する。
サイトの画面をそのまま印刷すると、広告やメニューまで入ることがあります。印刷用PDFが用意されていれば、まずそちらを開きます。例えば、かえるプリントの上記教材はA4横の案内があるため、縦向きのまま縮小してしまわないようプレビューで確認します。
小さすぎる・切れるときの確認順
用紙サイズ、縦横、倍率の順に見直します。複数ページを一枚へまとめる設定になっていると、文字やマスが小さくなります。配布元に印刷設定の指定があればそちらを優先し、指定がなければプレビューで余白と大きさを確認してください。
点つなぎやぬりえは薄い線が見えにくい場合があります。節約モードや白黒印刷で課題の色分けが消えないかも確認します。子どもが困っている理由が、課題の難しさではなく印刷の見えにくさということもあるため、先に大人が紙を見ておくと調整しやすくなります。
スマートフォンで印刷できないとき
端末・プリンターによって操作が異なります。PDFを開いた状態から共有や印刷メニューを確認し、接続先のプリンターが選べているかを見ます。画面のスクリーンショットを引き伸ばすより、元の印刷用データを使うほうが線を読み取りやすくなります。
コンビニなどの印刷サービスへデータを登録する場合も、配布元の利用条件を確認し、共有用の公開番号を他人に配ることは避けます。名前入り教材を使う場合は、登録・保存・削除の方法も確認してください。
一回の取り組み方は、終わりを小さく決める
「今日は迷路を一つ」「名前の最初の文字だけ」など、始める前に終点を決めます。5~10分は試しやすい時間の一例ですが、時間いっぱい続ける義務はありません。疲れたり気がそれたりしたら、数分で終えても構いません。
最初の一回の例
- 大人が選んだ二枚の見本から、子どもに一枚選んでもらう。
- 「ここまでにしよう」と終わる場所を確認する。
- 説明は一つずつ伝え、分からなければ見本を見せる。
- 終わったら、好きだったところを一つ聞く。
- 鉛筆と紙を片付け、その日は終える。
声掛けは「上手」「早い」だけでなく、「自分で選んだね」「ここまで線をたどったね」と見えた行動を伝える方法もあります。間違いを全て直してから終わる決まりにすると長引く場合があるので、気になる点が多ければ次回の教材を簡単にします。
親が忙しい日は、紙を増やして解決しない
保護者が隣にいられないときは、説明なしでできる物か、そもそも今日は休むかを選びます。難しい課題を一人で仕上げさせるより、後から一枚を見ながら短く話すほうが家庭の予定に合う場合もあります。
一週間分をまとめて印刷する場合でも、子どもの前へ全部置く必要はありません。終えた紙と未使用の紙を分ければ、やり残しの山に見えにくくなります。残す紙は数枚に絞ってもよく、記録の整理が保護者の負担にならない量にします。
嫌がるときは、理由に合わせて変える
| 見える様子 | 試すこと | 避けたい対応 |
|---|---|---|
| 書き始める前から嫌がる | 眠さ・空腹・遊びの途中かを確認し、時間を変える | 入学を理由に脅して続けさせる |
| 手がすぐ疲れる | 量を減らし、机・椅子・道具を見直す | 無理に一枚全部を書かせる |
| 何をするか分からない | 一つだけ実演し、説明の短い教材へ戻る | 同じ説明を大声で繰り返す |
| 間違いを消し続ける | 今日は直す点を絞り、簡単な課題で終える | 全部きれいに直すまで終わらせない |
ここで挙げた様子だけで発達や学力を判断することはできません。痛みや見えにくさ、手の使い方などの心配が続く場合は、園の先生や就学相談の窓口へ、普段どんな場面で困るかを伝えてください。プリントを増やすことで解決しようとしなくて大丈夫です。
無料素材の利用条件は、配布元ごとに確認する
「無料」は再配布の許可とは別です
みみねこ日誌では非営利の家庭・施設等での利用が案内される一方、加工、再配布、SNS等への掲載は禁止されています。かえるプリントの対象記事にも加工・再配布の禁止があります。他のサイトも同じ条件とは限らないため、使うページの規約を確認してください。
友人に紹介したい場合は、PDFそのものではなく配布元の案内ページのURLを伝える方法があります。園や教室で人数分を印刷する場合、教材の画像をブログへ載せる場合、印刷サービスへ登録する場合は、それぞれ利用範囲を確認します。不明な点は配布元へ問い合わせましょう。
子どもの名前や顔が写る完成プリントをSNSへ載せることも、規約と個人情報の両面から確認が必要です。家庭の記録として残す場合と、他人が見られる場所へ公開する場合を分けて考えてください。
プリント以外の入学準備も、生活の中で進める
文部科学省の幼稚園教育要領解説は、遊びや生活を通じて数量や文字などへの関心を育む考え方を示しています。プリントの枚数だけを入学準備の進み具合にしないでください。
例えば、絵本で好きな文字を探す、食器を人数分並べる、明日の持ち物を一緒に確認する、といった場面でも文字や数に触れられます。困ったときに大人へ伝えること、着替えや片付けを試すことも日常の準備です。学校から具体的な課題や持ち物の案内があれば、そちらを優先します。
よくある質問
毎日一枚やらないと遅れますか?
この記事では毎日のノルマを設けていません。子どもの関心と家庭の余裕に合わせます。他の家庭の枚数を、そのまま自分の家の基準にしないでください。
ひらがなが全部書けないと入学までに困りますか?
学校の案内を確認し、気になる点は入学予定校や園へ相談します。家庭では名前など身近な文字への関心から始め、全ての字を完成させるために無理な反復をしないようにしましょう。
迷路やぬりえだけでもよいですか?
鉛筆を動かすことを楽しめるなら、そこから始められます。文字の読みや数の理解を同時に求めず、興味が向いたときに別の課題を加えます。
途中でやめた紙は、翌日に必ず続けますか?
必ずではありません。続きをしたいか確認し、難しすぎたなら簡単な紙へ変えて構いません。未完成の枚数を失敗の数として扱わないようにします。
プリンターを買わないと準備できませんか?
いいえ。絵本や身近な物を使った遊び、手元の紙へのお絵描きもできます。家庭で続けられる方法を選びましょう。
まとめ:一枚を選び、無理なく終えるところから
- 教材名や年齢より、今の子どもが楽しめる動作で選ぶ。
- 配布ページから印刷用データを開き、最初は一枚だけ試す。
- 時間や正解数をノルマにせず、終わりを小さく決める。
- 規約と学校の案内を確認し、生活の準備も大切にする。
まずは、子どもと一緒に迷路か名前の一文字のプリントを一枚だけ選んでみてください。「どれにする?」と選べたことも、入学に向けた大切な一歩です。紙を終えたら、明日の支度も一つだけ一緒に確認して、安心して休める流れを作りましょう。小さな準備を毎日繰り返すことで、学校で新しいことに出会う余裕も少しずつ育っていきます。

