冷凍庫に何か入っていると、夕方の気持ちが少し楽になります。ご飯を炊く元気がない日でも、冷凍ご飯が一つある。買い物へ行けない日でも、肉か野菜が少し残っている。それだけで、献立を考える時間が短くなります。
ただ、冷凍庫に入れれば全部解決、という感じでもありません。袋のまま奥に押し込むと、いつ買ったものか分からなくなります。肉が一枚板のように凍って、使いたい日に少しだけ取れないこともあります。冷凍庫の底から霜のついた袋が出てきて、これは何だろう、と止まることもあります。
続けるコツは、買い物後の片付けを重くしすぎないことです。きれいに仕分けようとすると、そこで疲れます。まずは一回で使う量に分ける。薄くして凍らせる。できれば日付を書く。全部できない日があってもいいです。
冷凍は、未来の自分への準備です。忙しい日の夕飯、弁当のすき間、急に買い物へ行けない日。そういう場面で助かるように、冷凍庫の中を少しだけ見やすくしておきます。きっちりでなくて大丈夫です。
買い物から帰った直後は、早く片付けたい気持ちになります。袋から出して、冷蔵庫と冷凍庫に分けて、それだけで十分疲れます。だからこそ、毎回細かく頑張るのではなく、よく使うものだけ決めておくと楽です。肉だけは小分けにする、ご飯だけは平らにする。まずはそのくらいで続きます。
冷凍保存は使う日を想像して分ける

冷凍保存で大事なのは、食材を入れることより、取り出すときに困らない形にすることです。肉を大きなパックのまま冷凍すると、使うときに全部解凍することになります。少しだけ使いたい日に困ります。
肉や魚は、一回分ずつ分けて平らにします。ラップで包む。保存袋に入れる。空気をできるだけ抜く。完璧に真空にする必要はありませんが、袋の中に空気が多いと乾燥や霜がつきやすくなります。
ご飯は、温かいうちに一食分ずつ包み、粗熱が取れてから冷凍します。厚く丸めるより、少し平らにしたほうが温めやすいです。冷凍ご飯は急いでいる日の助けになりますが、形がばらばらだと冷凍庫の中で場所を取りやすくなります。
野菜は、すべて同じように冷凍できるわけではありません。きのこやねぎのように使いやすいものもあれば、食感が変わりやすいものもあります。使う料理を想像して、味噌汁用、炒め物用、薬味用などに分けると迷いにくいです。
冷凍前にひと手間だけ入れる
買ってきた食材をそのまま冷凍庫へ入れると、後で使うときに手間が戻ってきます。疲れている日はそれでもいいですが、余裕がある日は、切る、分ける、日付を書くのどれか一つだけやっておくと楽です。
肉は、下味をつけて冷凍する方法もあります。ただし、毎回やろうとすると続かないことがあります。まずは何も味をつけず、一回分に分けるだけでも十分です。使う日に味付けできる余地が残るので、料理の幅も狭まりにくいです。
野菜は、水分を拭き取ってから冷凍すると霜がつきにくくなります。洗ったまま袋に入れると、固まりやすく、使うときに取り出しにくいことがあります。細かく切ったものは、袋の中で薄く広げておくと必要な分だけ折って使いやすいです。
日付は、きれいなラベルでなくても構いません。油性ペンで袋に書くだけで十分です。書くのが面倒なら、新しいものを右、古いものを左に置くなど、冷凍庫の中でざっくり順番を決める方法もあります。
冷凍庫の中を迷子にしない

冷凍庫は、入れるときより出すときに混乱しやすい場所です。袋が重なると中身が見えにくく、白っぽく凍ると肉なのか魚なのか分からなくなることもあります。
よく使うものは手前、早く使いたいものは上、長く置けるものは奥など、ざっくり場所を分けておくと探しやすくなります。収納ケースを使う場合も、細かく分けすぎないほうが続きます。肉、魚、ご飯、野菜くらいの分け方で十分です。
冷凍庫に余裕がないと、食材が押しつぶされて取り出しにくくなります。安いから多めに買ったのに、結局使いにくい。これもよくあります。冷凍保存は、たくさん入れることより、使える状態で残すことが大切です。
月に一度だけ、底のほうを見てみるのもおすすめです。古い冷凍ご飯、半端な野菜、少しだけ残った肉などが見つかることがあります。見つけたら、次の数日の献立に混ぜて使えば無理なく減らせます。
冷凍庫の整理は、全部を出して並べ直さなくてもできます。手前のものを一度どかして奥を見る。日付の古い袋を上に置く。何かわからない袋は、その週に使う候補へ移す。これだけでも、忘れられた食材は減ります。
解凍は急ぎすぎない

冷凍保存で失敗しやすいのは、解凍です。外側だけやわらかくなり、中心が凍ったまま残る。急いで電子レンジにかけたら、端だけ火が入る。こうなると、料理の途中で手が止まります。
肉や魚は、時間があれば冷蔵庫でゆっくり解凍すると扱いやすいです。朝に冷蔵庫へ移しておく、前日の夜に移すなど、使う時間から逆算します。急ぐ場合でも、電子レンジの解凍機能を短めに使い、途中で様子を見ると失敗しにくくなります。
冷凍野菜は、料理によっては凍ったまま使えます。味噌汁、スープ、炒め物などは、そのまま入れたほうが楽なこともあります。水分が出やすいので、炒め物では強火で短く仕上げる、煮物では水分量を少し調整するなど、料理に合わせます。
一度解凍したものを再冷凍するのは、品質が落ちやすいです。必要な分だけ取り出せる形にしておくと、再冷凍したくなる場面を減らせます。最初の小分けがここで効きます。
冷凍に向かない食材もある
冷凍できる食材は多いですが、何でも同じようにおいしく戻るわけではありません。水分の多い野菜、こんにゃく、豆腐、じゃがいもなどは、食感が変わりやすいです。料理によっては使えますが、元の食感を期待すると少し違います。
生野菜として食べたいレタスやきゅうりは、冷凍すると水っぽくなりやすいです。どうしても余りそうなときは、スープや炒め物に使う前提で考えます。冷凍後の食感を知っておくと、捨てずに使う方法を選びやすくなります。
卵は、殻のまま冷凍しないようにします。中身が膨張して割れることがあります。冷凍したい場合は、割って溶いてから保存する方法がありますが、使い道は限られます。普段使いなら、無理に冷凍せず早めに使うほうが楽です。
冷凍に向かないものまで無理に入れる必要はありません。冷蔵で早めに食べる、加熱してから保存する、別の料理に回す。食材に合わせて選べば大丈夫です。
まず一回分ずつ平らにする

冷凍保存を始めるなら、まず一回分ずつ平らにすることからで十分です。肉もご飯も野菜も、薄くしておくと凍るのも解凍するのも早くなります。冷凍庫の中でも重ねやすくなります。
慣れてきたら、日付を書く、場所を分ける、古いものから使う、という順番で整えます。最初から完璧な収納を目指すと疲れます。冷凍庫は毎日開ける場所なので、少し雑でも見つけやすいことのほうが大切です。
冷凍保存は、料理を頑張るためだけのものではありません。疲れた日にご飯がある。買い物に行けない日に肉や野菜がある。それだけで、食事の準備は少し軽くなります。まずは次に使う日を思い浮かべて、小さく分けてみてください。
冷凍庫を開けたときに、何があるか一目で分かる。そこまでいかなくても、今日使いたいものがすぐ取れる。それだけで十分です。

